夏場になると、猫のトイレのニオイは、強烈になってきます。
猫のトイレ売り場で商品を見ているとこんな声が聞こえてきました。
「最近猫のトイレが臭いのよ、どうしたらいい?」
「そんなときは、シートタイプが収納できるトイレだと臭いが軽減できますよ」
「そうなの?」
店員とお客さんの会話に出会いました。
「わたしだけが夏のトイレの臭に悩まされていたんではないんだー」と、ちょっと安心しました。
猫が納得しないトイレはNG
猫はもともと、常に同じ場所に排泄し、砂などをかける習慣があるため、トイレを教えるのは難しいことではありません。
トレイの中に入れてあげます。
トイレで数回排泄できれば、そこが自分の排泄のための場所だと認識できるのです。
猫がきちんとトイレで排泄できるようになるために大切なのは、トイレ環境です。
猫は自分が納得できるトイレでなければ、決して使おうとはしません。
気に入らなければ、家じゅうのあちらこちらにおしっこやウンチをしたり、トイレを我慢して病気になる事も・・・(^_^;)
猫がこだわるポイントは、3つです!
1.容器
トイレ容器は大きく分けて2種類あります。
もっとも一般的なのが、オープン型と呼ばれる箱型です。
汚れがわかりやすく、排泄物の掃除も楽にできます。しかし、中の砂が飛び出してしまうことがあります。
フードがついたタイプもあります。
このフード付きのメリットは中に敷き詰めた砂が飛び散らないことにありますが、デメリットとして臭いがこもります。
上段に砂、下段にシートをなどをおいておしっこの臭いを吸収するタイプもあります。
掃除が楽な反面、排泄物の臭に気づきにくく、臭いが残りやすいという欠点もあります。
中で、猫が動けるだけの余裕があるか?きちんと砂かけが出来る深さがあるか?フチの高さは出入りするのにちょうど良いか?などを確認することがとても大切です。
2.トイレ砂
トイレ砂には、いろいろなタイプがあります。
鉱物系、紙系、木材系、おから系、シリカゲル系など。
鉱物系は、吸収力と消臭力が高くすぐに固まり、自然の砂に近い感触になります。
不燃ごみとして処理される場合が多いです。
材木系は、吸収力と消臭力が高く可燃ごみとして出せます。
欠点としては、長く使用すると粉状になって散らかり、凝集性が落ちていきます。
いくつかためして行うと良いようです。
3.置き場所
排泄を見られることを嫌う猫もいるので、人が通らない静かな場所に置くと良いようです。
そして、したいときにすぐにできるように、部屋のドアは開けておきます。
また、猫は食事の場所では排泄しない習慣があるので、トイレと食事場所は離すことが大切です。
猫の嗅覚は人の数十万倍と言われています。
そのため、汚いトイレは使いたがりません。
排泄物はその都度取り除き、月一回以上でトイレ全体の清掃を行い清潔を保つようにしましょう。
11歳以上の猫の排泄
様子を見ながらトレイも一工夫
足が弱くなった猫は、上手くトイレが使えなくなることもがあります。
猫が日頃からよくいる場所や寝床の近くにトイレを起き、トイレのヘリをまたぎづらそうだったら、スロープをつけてあげます。
また、トイレ以外の場所でおしっこやウンチをしてしまっても、強く叱ったりする必要はありません。
それは老化現象として仕方がないことだと受け止めることがとても大切です。
トレイが遠くて間に合わないのか、今のトイレが気に入らないのか?飼い主さんが、猫をよく観察して考えて状況に応じて対応することがとても大切です。
トイレに入ったけど、上手く入りきれず、ウンチやおしっこが出て周囲を汚してしまう場合には、ペットシーツ活用すると良いようです。
通常のトイレでは段差があって上手く排泄できないときは、思い切ってペットシーツのみのにしてみるのも良いかもしれません。
今は、猫用のおむつもありますので、活用しても良いかもしれませんね。
11歳以上になると免疫力も低下しているので、トイレを一段と綺麗にしておく必要があります。
でないと、感染症や病気になるからです。
注意深くトイレの状況に気を配ることが必要になってきます。
排泄を飼い主さんがサポートする。
ヨロヨロと歩くようになると、いよいよトイレに入るのが難しくなります。
猫はなんとか自力で排泄しようと努力します。
そこで、飼い主さんにできることとして、排泄のサポートが2つあります。
1.トレイのタイミングを把握する。
尿意や便意をもようしても自力でトイレに行くことが難しい場合、飼い主さんが一日の中での猫の排泄のタイミングを把握し、取れまで抱っこして連れて行く方法です。
しばらくの間観察していればタイミングはわかってきます。
2. お尻をきれいに拭いてあげる
排泄後のお尻には細菌が多くいるため、体力や免疫が落ちてきた状態では、感染症にかかりやすくなっています。
高齢の猫は体力も免疫力も落ちているので、排泄後は湿らせてしっかり水けをきったガーゼなどで、お尻を優しくふき取る事が大切です。
猫の排泄物が思わぬ病気の原因に!
愛猫がトイレでは無い所でしてしまった場合、掃除をしますよね。
でも、取りきれなかった場合、カビが生えたり、ハエなどを呼び寄せたりします。
ハエが他のものに触れそれを知らずに触れて、口にしたら食中毒になったり、カビなどを吸い込むことでアレルギーなったりします。
また、夏場は、食欲が落ちたり暑くて寝不足だったり、冷房と外の温度の差で体調が優れなかったりと免疫が落ちる要因が多々あるのでなりやすいとされています。
なので、愛猫もそうですが、自分のためにも猫のトイレを清潔に保つことがとても大切ですよ。